本と散歩と・・・📚

本と映画と散歩と旅と・・・いろんな出会いを綴ります。

本が好き、考えることが好き、散歩が好き・・・静かに新しい時代を生きています♫

Book - Magazine

書籍 - 中央公論新社 編「中央公論 2023年 03 月号」(2023_bk_#023)

中央公論 2023年 03 月号 [雑誌]
中央公論新社
2023-02-10



 恒例「新書大賞」発表の季節になりました。「中央公論」3月号誌上で発表されるこの賞。数年前から発表誌を購入し、読書ガイドとして参考にしています。

 今年の一位は、千葉雅也さんの「現代思想入門」。同点2位は稲田豊史さんの「映画を早送りで観る人たち」、篠田謙一さんの「人類の起源」。ベスト10までで私が読んだ本は、「世界インフレの謎」、「22世紀の民主主義」「ファスト教養」を加えた4冊でした。

 ランキングと各書籍の概要、第一位著者 千葉雅也さんのインタビュー、腕利き新書編集者の鼎談、詩人(文月悠光)X 新書、タレント(山崎怜奈)X 新書、目利き48人が選ぶ2022年私のオススメ新書・・・と特集は続きます。

 新書制作サイドにいる編集者の鼎談は、新書の主要読者層が40-60代男性であること、講談社の「現代新書100(ハンドレッド)」刊行の狙いなど、インサイドレポートとして興味深かったです。特に、「1冊読めたという経験」が若い世代にとって重要であることなどは、目からウロコの指摘でした。

 楽しみにしている企画「目利き48人が選ぶ2022年私のオススメ新書」にじっくり目を通しながら、「この人はこんな本をオススメするんだ・・・」と意外だったり、納得したり。

 私にとって新書は、まさに「新しい知への扉」。参考文献が豊富で、薄い一冊の新書から広がる世界は果てしない海のよう。知的好奇心と想像力をかきたてられます。さっそく、第一位で未読だった「現代思想入門」を購入しました。新書Loverの旅は続きます。

書籍 - 中央公論新社 編 「中央公論2022年4月号」(2022-#046)




特集「読書の役割、教養のゆくえ」を読みたくて書店で購入。

対談 市場・AI・資本主義 書籍から照らす日本の経済社会 山形浩生 X 井上智洋
進化論がもたらす「知のパラダイム転換」自然科学は人文・社会科学を呑み込むのか 橘玲
ビジネスに役立ち、成功へつながる!? ファスト教養は何をもたらすのか レジー
読書会という試み 人生100年時代の問いとコミュニティ 山本多津也
なぜ批評は嫌われるのか 「一億総評論家」の先に生じた事態とは 速水健朗
A5判ムックに刻印された90年代 雑誌が「時代を映す鏡」だった時代 鴇田義晴
勉強をしてこなかった僕が考える教養 心のゆとりを得るために小説を読む けんご

上記7本の対談や論考を一読。

山形さんと井上さんの対談で取り上げられている文献をチェックして、「働き方 2.0 vs 4.0」以来少しご無沙汰している橘さんの著作をもう少し読んでみることにします。

ここ1年、数十年ぶりに文学作品を読むようになった私ですが、そのきっかけは間違いなく「100分de名著」との出会いによるもの。それが続いているのは、想像力と思考力が活性化する体験をしているからに他なりません。

Tiktokでフォローしているけんごさんの「心のゆとり」というメッセージにわが意を得たり!でした。そう、想像力と思考力の揺らぎはゆとりのあるときでないと認知することすらできないから・・・。

その他特集や論考については、時節がら、佐藤優さんの「ロシアの情報工作と恫喝に屈するな」が気になりました。早々に読んでみます。

書籍 - 本の雑誌社 編 「おすすめ文庫王国2022」(2021-#163)

おすすめ文庫王国2022
本の雑誌社
2021-12-08



自称「新書ラヴァー」の私ですが、2021年、文庫本へのLoveが再燃しました。
これまでは、文庫新刊チェックは塩野七生さんと眦聴蠅気鵑虜酩閉度だった私が、書店巡りでじっくり新刊文庫をチェックするようになった今年。学術系文庫も結構読みました。

そのきっかけは佐伯泰英さんの二つのシリーズ、「照降町四季」「空也十番勝負」。特に「照降町四季」は江戸時代の自宅周辺が舞台。新しい時代の下駄の鼻緒を創作する女職人の成長の物語で、照降町の人びとの災害復興への強い思いと行動力にちょっとしたエネルギーをもらいました。

この1年、金曜日の夜から土曜日の朝にかけてのリラックスタイムに読んだこれらの作品でどれだけ癒され、エネルギーを注入されたことか。「空也十番勝負」に触発されて鹿児島に飛んで行き、東郷自然流の道場まで見学してくるなんて、以前の私なら想像もできないことです。

そんな文庫Loveに溢れる今の私にとって最高のガイド本が、この「おすすめ文庫王国2022」。

「本の雑誌社が選ぶ2021年度文庫ベストテン」、「私の2021年度文庫ベスト3」に加えて、「現代文学」「恋愛小説」「SF」「時代小説」などなど、ジャンル別ベストテンが繰り広げられています。

思わず笑ったのが、特集「サッカー好き書店員匿名座談会 文庫Bリーグ四強から五強へ!文庫戦線異状アリ」。チーム名が何とも秀逸で、それぞれのレーベルの特徴が文庫ビギナーの私にもす〜っと伝わってきます。

著者、レーベルの方々、書店の方々、評者、読者・・・みんなの愛情がたっぷり詰まっている一冊。隅から隅まで目を通し、「読みたい本リスト」のラインナップがまた豊かになりました。

年末年始が楽しみでしょうがない私です。

書籍 - Conde Nast Japan 著「WIRED VOL.41 NEW NEIGHOBORHOOD 都市の未来とネイバーフッド」(2021-#136)

WIRED(ワイアード)VOL.41
Conde Nast Japan (コンデナスト・ジャパン)
コンデナスト・ジャパン
2021-06-14



Weekdayは、毎朝オンラインで仲間と一緒に体操(ちょっと筋トレっぽい)をやっていて、日曜日は朝7時から、これまたオンラインで仲間と一緒に自宅の内外問わず、丁寧にお掃除をしています。それぞれ30分程度。こうやってネットで仲間と「おはようございます♫」から始まる習慣が10ヶ月ほど続いています。

NESTOという習慣化プラットフォームには、いくつもの「リズム(=習慣)」があって、私はその中のWeekdayに毎朝体操するリズムと日曜日にお掃除をするリズムに参画している・・・ということなんです。このリズムの仲間が「NEIGHBORS」と呼ばれていて、まだ一度も直接会っていないけれど、まぎれもない仲間のような関係になっているんですよね。

まさに"NEW NEIGHBORHOOD"。
コロナになって広がった人間関係のひとつです。

自宅の書棚で本書を見つけて(・・・自分が購入しておきながら・・・)、「NEW NEIGHBORHOOD...今のこの感覚とシンクロするなぁ」と思いページをめくって一気読みしてしまいました。

NEW NEIGHBORHOODを「ECONOMY」「CITY」「DISTANT」の三つの領域でアドバイザーたちの提言とともに5つの視座を提示しながら展開するワクワクの特集です。

それぞれ5つの視座とは・・・

<ECONOMY>
01 「協同組合」方式でビジネスを起動する
02 草の根と政策をつなぐ経済モデルの実装
03 都市や社会システムをDIYする
04 地域を再生する「観光」へのシフト
05 ネイバーフッドにおける豊かさの指標化

<CITY>
01 「隣人愛の感覚」を都市にビルドインせよ
02 循環する都市を実現する新たなコモンズ
03 「既存空間の読み替え」が必須リテラシー
04 アクセシビリティの多様化
05 「フリーライダー」を念頭に置く

<DISTANT>
01 都市をソフトウェア化する
02 ヴォイドという都市の空白
03 自由選択できるアイデンティティ
04 都市のノイズを可視化、可聴化せよ
05 多次元を横断する"並列存在"

現在、日本各地で話題になっている「スマート・シティ」構想。仕事でも少なからず接点があります。取り上げられている具体的なケースや、視座・提言がしっくりきたり、なかなかピンと来なかったりと、いつものWIRED以上に没入して読みました。

私の個人的な野望は、映画で観た「ニューヨーク公共図書館」のような「ハードとソフト」「ビジネスとソーシャル」「過去と未来」「子どもと大人」「生活困窮者と超富裕層」「リアルとバーチャル」・・・いつでも、誰でも、どんな状態でも受け止められる「生命と英知のプラットフォーム」をNEIGHBORSと共有できる世界の実現・・・妄想は止まらない!


書籍 - 文藝春秋 編「CREA 2021年秋号 - 明日のためのエンタメリスト」(2021-#130)

CREA 2021年秋号[雑誌]
文藝春秋
2021-09-07



Twitter, Instagramでジェーン・スーさんをフォローしています。
そしてPodcast ”over the sum”も欠かさず聴いています。
そのスーさんの投稿で知ったCREA最新号「明日のためのエンタメリスト」。

スーさんの「推し」にまつわるエッセイ「ラブレター・フロム・ヘル、或いは天国で寝言。」が面白かったのは言わずもがなですが、何と言ってもこの一冊で取り上げられているドラマ、ラジオ、映画などのラインナップが最高!

表紙をめくって最初の記事が「坂元裕二ドラマに浸る」ですよ!
「極私的 坂元裕二作品を辿る旅 - 2021年 晩夏・秋」真っ最中の私にとって、教科書ともいえる特集記事で、フルーツ・ポンチ村上さんと早稲田大学教授の岡室美奈子さんが熱く坂元ドラマを解説しています。

「スピってる感」すら漂うCREA最新号。
my完全保存版として大事に一作品&一番組を観て聴いて、心の中を耕していきます。
エンタメが「不要不急」だなんてとんでもない!

書籍 - ペン編集部「特集:新しい住みかの見つけ方」〈2021年9月号〉」(2021-#108)

Pen (ペン) 「特集:新しい住みかの見つけ方」〈2021年9月号〉 [雑誌]
ペン編集部
株式会社CCCメディアハウス
2021-07-28



書店で表紙を見るなり即購入。
普段なら間違いなくKindleで読む雑誌「Pen」を紙媒体で読んでいることに自分でも驚いています。

「新しい住みかの見つけ方」

2度目のワクチン接種を終えたこの日、自宅マンションの一室から飛び出したくてうずうずしている私の思いは、今にも炸裂しそうです。

感染者数は急増し、まん延防止対象となる地域も増える一方の今日この頃。
自由に、心置きなく移動ができるようになったら、飛び出して行こう。
気力・体力を蓄え、妄想力を鍛えに鍛えて「新しい住みか」での生活に備えて準備をします・・・。


書籍 - ニュートンプレス 著「Newton 2021年7月号 - 大特集 健康の最新科学」(2021-#083)

Newton 2021年7月号
科学雑誌Newton
ニュートンプレス
2021-05-26



創刊40周年、おめでとうございます。

比較的よく目を通している大好きな雑誌なのに、これまでこのblogで感想記事を投稿したことがありませんでしたね。

今月号のNewton Specialは「科学が教える最善の「運動」「食事」「睡眠」 健康の新常識」。

私自身、この1年4ヶ月のリモート生活を振り返ると、「運動」「食事」「睡眠」 には意図的に情報を収集し、実践を重ねてきた気がします。総括すると「運動」まぁまぁ、「睡眠」そこそこ・・・しかし「食事」はなかなか改善ができません。

特に、「メニュー」、「カロリー」、「栄養バランス」、「食事回数とタイミング」、「分量」など、いろいろチャレンジするも、私にとっての適切度合いがわからないまま今に至ります。

健康診断のいろんな指標は改善しているところをみると「運動」「睡眠」が「食事の不安定さ」をカバーしている模様ですし、食事内容を毎食インスタグラムにアップして振り返りができるようにしたあたり、自分なりのプチ努力を自分で認め、今日の段階では「まぁ、まぁかな」という感じで過ごすことにしました。

本号には能勢博さんの「ウォーキングの最新科学」も載っていて、読むなり早速Walking用アプリをダウンロード。

「少しずつチャレンジし続ける姿勢」・・・まずはそこから!

雑誌 - 週刊東洋経済 編集部 「週刊東洋経済 2021/5/15号 特集:コンサル全解明」(2021-#063) *読書マラソン 22/35

週刊東洋経済 2021/5/15号
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2021-05-10



立て続けに仕事仲間から「読んだ、読んだ」と連絡がありました。

パラパラとめくってみたところ、「人材戦略から儲けのからくりまで」という副題で、記者さん、編集者さんなどが感じた「違和感」(「・・・ほかの業種ではありえないような独特の文化に驚くことばかり・・・」)がそのまま表されているように見えました。

本号によれば、現在コンサル業界はバブルの真っ最中。
DX関連への投資加熱が集中的に取り上げられていましたが、今、社会で問われている新自由主義経済や株主資本主義への問題提起や世間相場からは驚くほどの高給に対する指摘などはあまり見受けられず、日本における格差の拡大や分断の加速への懸念についても紙幅はほとんど割かれていないようです。

業界の経営者の方々は、もっといろんなことを語っている気がするのですが、記事には自社の競争優位的なコメントが多かったのはちょっと意外です。(編集上の制約なのでしょうか・・・)

・・・記者の方々にとっての驚きそのままの誌面だったということですね。なるほど。

雑誌 - 週刊東洋経済 編集部 「週刊東洋経済 2021/5/1-8合併特大号 特集:「未来を知る」ための読書案内」(2021-#045) *読書マラソン 4/35

週刊東洋経済 2021/5/1-8合併特大号
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2021-04-26



2021年のゴールデンウィークは、3度目の「緊急事態宣言」下にあっておおっぴらに出歩くことが叶いません。・・・ということで、Room to Readのチャレンジ企画「読書マラソン」への参加を決めました。(2021年4月27日の記事を参照ください)

せっかく宣言して読書をするからには、テーマがあるといいなぁと思いつつ頭に浮かんだのは「脱成長と資本主義」「未来」「イノベーション」といったワード。

そんなときに飛び込んできたのが週刊東洋経済のゴールデンウィーク特集。「出歩けないから読書三昧!」という私のような典型的なビジネスパーソンをターゲットにしたどんぴしゃりの企画です。そして特集タイトルが「「未来を知る」ための読書案内」だなんて、「私の脳内覗いてましたか?」という感じです。

このテの特集記事大好きなんですよね。

自分が読んだ本が何冊か取り上げられていることがちょっと嬉しかったり、気になっていた本は「あぁ、やっぱりね」という感じですし、比較的広範にカバーして読書してきたつもりでも、あるカテゴリーはスコーンと抜けていたり。私の場合は「最先端医療」や「CASE」がホワイトスペースでした。

5月31日のゴールを目指してGWの読書マラソン、駆け抜けてまいります。

書籍 - コンデナスト・ジャパン 編集「WIRED(ワイアード)VOL.40」(2021-#037)

WIRED(ワイアード)VOL.40
Conde Nast Japan (コンデナスト・ジャパン)
コンデナスト・ジャパン
2021-03-13



WIREDの「Food特集」とくれば「人工肉」とか「昆虫食」とか「宇宙食」とか・・・勝手に妄想して読み始めたのですが、半分当たっていて、半分違っていました。甘かったな、私。(笑)

生産だけでなく、消費や廃棄物の再利用にいたる全体の流れをひとつのシステムとして捉え、そのなかでムダを出さない方法を構築し、それでも生じてしまうムダを別の形にして再び活用するアプローチをregenerative food productionとして推奨しています。
出典;"Translation in sustainability ムダを出さない、regenerativeな食のしくみ" EcoNetworks https://www.econetworks.jp/translationtips/2019/01/regenerative/ (最終閲覧 2021年4月12日)


「食べることで生態系を再生する」

そうだよなぁ、コロナ禍で日々の食を料理というプロセスから自分ごととして捉えるようになった私ではありますが、たしかに料理の前プロセスはせいぜい食材の購入を自覚する程度。生産や物流に意識が向いたのはここ数ヶ月です。ましてや食後のプロセスというものは、全くもってして眼中にありませんでした。

本書の中でリバネスの丸幸弘さんが「(その射程は)太陽からウンチまで」とおっしゃっています。
たしかになぁ。これこそが生態系・循環・ホリスティックアプローチなんだなぁと妙に納得しています。

書籍 - 中央公論新社 編 「中央公論2021年3月号」(2021-#015)



「環境問題」について集中的に学習しており、意識がそちらにグーッと向いている今、書店で見つけて即購入。そしてよく見たら「新書大賞2021」の発表も。

特集は、藤原辰史さんと斎藤幸平さんの対談「資本主義のオルタナティヴ 農に第三の道あり」がその他の対談・寄稿・ルポとは一線を画していて、興味深いです。

そして「新書大賞2021」。
年間ベスト10のうち、読了しているのは1位の「人新世の資本論」、2位の「民主主義とは何か」、5位の「スマホ脳」。の3冊。ベスト20まで広げると「アメリカ大統領選」、16位の「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」を含んだ5冊でした。

1位の「人新世の資本論」が断トツの得票数で、受賞者インタビュー(2ページ)もバッチリ掲載されていて、注目のマルクス経済学者 斎藤幸平さんが「時代の人」であることを語っています。

雑誌 - ペン編集部 著 「特集:WORK AT HOME 家で働く、心地よく。」(2020-#128)



3月から本格化したリモートワーク。
私にとってこの「新常態」は、気力・体力・創造力全ての面でフィットしており、どうひっくり返っても以前のような働き方には戻れません。

より快適に仕事ができるように自宅の環境整備をしないと・・・と思い始めて早くも3ヶ月。
読書灯(2台目)、スマホ/タブレットホルダー、スタンディング・テーブルなどなど、揃えてみたものもの、やっぱり本丸のデスクとチェアーを一新したい。

そんな時期に入手した「pen10/15号 WORK AT HOME」。

みんなのリモート環境、カッコいいなぁ・・・。
自宅そのものがとにかく「片付いてる!」。
そこなんですよ、私の課題は。
とにかく部屋に物がありすぎ。

そろそろ本気出さないとなぁ。
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